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三、草・木などの名前にみられる方言

(11) こごみ (くさそてつ)

林中や沢地などの湿り気の多いところに群生。

ゼンマイ採りのころ、よく見かけます。わらび採りよりちょっと早いか、春先に、ぜんまい状の若芽を採って食用にします。だいたい同じ場所に、毎年、生えますから、だれにも採られますが、食べ頃のものに会えるかどうかが問題。数日で芽が伸び、長いのは30センチほどにも。オシダ科のシダ。これを「くさそてつ」(草蘇鉄)というのですが、別に「コゴミ」ともいいます。

「こごむ。背をまるくして、腰や膝を折り曲げる。かがむ。」
(『秋田方言辞典』)  

とあります。「若芽が巻いている様子を擬人的にとらえ、かがんでいる状態に見立てていう」と明解。

若芽をゆでて、おひたしに、また、和えものにして食べるとおいしい。

この山野に自生するコゴミと違って、川端の砂地に小ぶりのクサソテツをみかけますが、これをイチヤコゴミ(一夜こごみ)というようです。 たった一夜のうちの成長が早いので、この名があるようです。


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