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三、草・木などの名前にみられる方言



ここでとりあげてみた草・木は、次の十五種。

(1)はなしょもぎ(2)どがらんぽ (3)いわしばな
(4)すかんぽ (5)おんこ (6)あさしらげ
(7)あじゅうり (8)きみ (9)ぼぼら
(10)にどいも (11)こごみ (12)ひでこ
(13)みず (14)あいこ (15)ばっけぁ

これらの方言を、みんな「横手の方言」といってしまうわけにはいかないでしょう。その多くは全県に分布するともいえるからです。『秋田方言』によれば、(平鹿)<横手> だけの採集例示もないわけではありませんが。

たくさんの辞書類を参考にさせていただきました。主なものをあげると次のようになります。

『薬草カラー図鑑』  『秋田方言』   『秋田方言辞典』  『山内村史』  『秋田大百科事典』  『広辞苑』  『にっぽんご6 (語い)』

ありがとうございました。

ひとつひとつ調べていくうちに、ふだんなにげなくつかっている方言のなかに、じつは、もとアイヌ語だったということを知ることができておどろきました。

そのひとつに「おんこ」があります。よくぶらさがったりして遊んだ木です。「あいこ」の「アイ」もアイヌ語をもとにした語といわれます。それに、「ばっけぁ」も、もうひとつの説に「ハッカイ」というアイヌ語をもとにするとか。

草・木ではありませんが、虫の「ハッタギ」(ハタギ)なども、実は、「ハッタキ」というアイヌ語をもとにするとか。

散歩の途中、ばったりアイヌの人に会えるかも知れません。
どきどきの散歩道ということになるでしょうか。


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