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四、古語をもとにした方言

(3) どでん

 

『秋田方言』では

どでん(市)  びっくり(吃驚)。
どでんする(鹿・山・南・河・仙・平・雄)  びっくりする。
「あの大水の時はどでんしてあった。」
どーでんする(鹿・由)  驚く。
「あまり強い雷で皆どーでんした。」
どでんまぐる(河・雄)  吃驚する。
「どでんまぐったとは知らなかった。」

四例が示され、横手・平鹿での「どでんする」もほぼ全県的な分布であることがわかります。

古語辞典(角川版)では、

どう・てん[動転・動顛]
移動・転変すること。
びっくりして度を失うこと。驚きあわてること。

「どでん」のもともとのかたちは、「どうてん」であることを示しています。

いろいろな音変化をみせている「どでん」ですが、やはり、出身を古語とする方言のひとつということができます。

「どでんまぐる」については、『秋田方言辞典』での解説は次のようです。

…「ドデンマグル」のマグルは次のとおり。
「まくる(捲)」「〇〇(を)まくる」の形で用いて、「する」の意をののしって言う。しくじる。卑語。

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